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JACK DANIELS 1981-1984

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ジャックダニエルはメイド・イン・アメリカのバーボンです。1980年に入ったばかりの日本ではバーボンの存在はほとんど知られていませんでした。限られたバーに置いてあった程度でしょうか。なぜか商品名だけはある程度知られていました。日本を含めアジア人の入る隙なんて1ミリもないほど徹底的にアメリカンな商品です。トウモロコシが原料というところも面白いなと思いました。バーボンがまだ日本で入ってきていない頃の広告ですから、小難しいことは一切抜きにして「アメリカ」をふんだんに押し出して表現しました。この仕事の泣き所は予算の少なさです。撮影予算が割けないので商品写真はアメリカ本社から借りました。イメージ写真はレンタルフォトやあらゆる写真集を見漁って決めました。写真集だと本の真ん中(ノド)に影や繋ぎ目ができてしまいます。パソコンが普及していない時代でしたから、これを修正することは大変なことでしたので、写真集の出版元(外国)に写真を借りました。本当に予算が無かったので、無駄な写真は一切えらべずに苦労した記憶があります。写真が揃ったところでどのようなアプローチをしようか。思いついたのは「記念日」です。アメリカのお酒、バーボンになじみのない日本で飲んでもらうために、アメリカ人になったつもりでアメリカの様々な記念日をきっかけにしました。独立記念日、収穫祭、空を飛んだ日など、大国アメリカではあたりまえの祝い酒「バーボン」が日本にやってきた。そんなムードを表現した広告でした。キャッチコピーは当時の定義から大きくそれるほど少ない言葉をそえました。言葉というより「単語」でしたので、一緒に作ったコピーライター達からは変わった目で見られたものです。日本に初めてバーボンの存在を知らしめる機会をいただけたこの仕事には感慨深いものがあります。