横浜ゴム PRGR

1984-2006

僕がPRGRと出会う3年ほど前、ゴルフ好きで、時代に迎合しない懐の大きい部長と、理工系でセンス抜群の若者が、社内に開発・マーケティング部と販売会社を立ち上げ始動していました。当時、世の中のゴルフギアとは全く違う考え方を部長は持っていました。すでに100年以上続いているゴルフギアに対して、全てを疑い、あらゆる理論を化学的に見直し全く新しいゴルフの世界を作り出そうと考えていました。

例えばショートアイアンを薄くロングアイアンを厚いヘッドに、ヘッドスピード理論の採用、長尺シャフトやトルク係数、回転数理論とか、反発係数理論からくる素材の考え方とか・・・。現在のゴルフギアの核になる理論を次から次へと展開していきました。中古品や新古品のシステムを作り、次々に開発されていくクラブをいかに安くユーザーの手元に届けるか?を考えたり、ユーティリティクラブを始めて世に送り出したり、素晴らしい2人の元で働くチームの誰もが未来に向かって楽しそうでした。

ゴルフというスポーツは「狡いことはしてはいけない」という心のルールで出来ています。審判は自分で、アマチュアには味方も敵もいません。ただ楽しめばいいのですが少しのミスで自分を見失い、いい加減な自分になってしまいます。狡を一度でもしてしまうと友達はいなくなります。

僕はこの心のルールを持つゴルフの、基本的な考え方が好きです。他社が今までして来た、広告コンセプトや表現、そしてマーケティングのすべてを疑うことからアイデアを考え始めれば、PRGRスタッフの思いを形にできると考えました。“BAUHAUS”の考え方を、PRGRに活かせないか?が、具体的な表現のベースになりました。


使いやすくて、楽しい。やさしくて、面白い。少しくらい羽目を外してもいいいいと思う。誰もが、みんなが・・・ではなく、PRGRが大好きな人をたくさん増やそう!(この考え方はBAUHAUSの時代の考え方とは真逆ですが、革新的という意味で同意語だと考えています)

当時のゴルフの広告が楽しくなかった。スポーツなのに、企業色いっぱいのお金臭かった。面白いとかは全く無縁だった。ゴルフの日だけ、グレーの背広から派手な柄のポロシャツとパンツに履きかえ、朝からお酒を飲んでいる姿は、スポーツではなく、接待をするための道具でした。

僕の広告表現が成功したわけではありません。あの頃の広告やSHOPや、ゴルフ場の雰囲気がひどすぎたから、PRGRの広告が表現がいい奴に見えただけなのだと思います。
生き生きしていて、楽しそう! 男も、女も、若い人も、大先輩も、みんなゴルフが大好きだ! そして、COOLだ! ゴルフの新しい世界観を作れたと思います。

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