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KIRIN 淡麗〈生〉

1998-2014

開発前の話ですが、キリン一番搾りとキリン淡麗<生>を開発したM氏はこう言いました!「世界No.1のバドワイザーライトは発泡酒です。アメリカのコンビではカテゴリーで上位3位までのブランドしか販売しない環境になっています。日本も近々そうなるはずです。」こう僕に話し始めました。ビール作りに徹していたキリンビールが発泡酒を造る宣言を僕にしたわけです。発泡酒というカテゴリーでNo.1を目指す商品を造りたい!新しい感覚でした。キリン淡麗は、あっという間に世の中の中心に躍り出ました。


当時、アサヒスーパードライ(ASD)が圧倒的な勢いでラガービールを抜きさる頃です。当然、淡麗の競合はASDになります。ASDと性格が似ていたことと、発泡酒ということで低価格だったことが競合の理由でした。

本格派、挑戦者、意地、ドライな味・・・。麒麟 淡麗<生>のプロダクトイメージ!そのままを、表現コンセプトにしました。本格が表現の核です。「おいしさでは、負けられない!」のキャッチフレーズとダイナミックな写真で、圧倒的にでっかい世界を演出することができれば、発泡酒市場だけでなくスーパードライさえ脅かす存在になれると確信していました。


ビールには理屈はいりません。理屈の表現は胡散臭いです。その商品らしい個性を引っ張り出し、素直に伝えることが一番わかりやいコミュニケーションだと思います。

20年間ほど善戦しました。しかし、第3のビールの登場と、酒税対策という時代の流れもあり、発泡酒自体の市場価値が弱くなっていきます。

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