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LACOSTE 1986-1993

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大沢商会の社長から「ラコステの広告をして欲しい」と言われたものの、何をすれば良いのかさっぱりわからなかったので、とりあえず制作チーム6人でパリに行きました。ラコステ本社に行けば何かしら閃くだろうと。そんな風まかせな気持ちで行きました。ちなみに出張費は出ません。チームの皆には「後で返してね」といって僕が自腹を切って行きました。

 

もともとラコステはメーカー直営で販売していました。その後関西の会社が販売していたみたいですが、契約が切れて2年ほど空いていたところ、大沢商会が販売再開するということで話が来ました。ラコステ社(現 Devanlay USA社)に行って一番感心したのは工場の中。そこの整理整頓された姿とか、チリ一個落ちていないというか、フランス人ってこんな生真面目だったかなと思えるくらい綺麗でした。

そういうのを見た後ということもあって、当時ポロシャツ1着7,500円だったかな。ここまで丁寧に作ってそれは安すぎないか?と思ったほどでした。今わかったことなんですが、それよりもすごかったのは日本製のラコステ。いまだに僕が着ている服の中にラコステがあるんですけれど、あれから何年経ったでしょうか。30年40年ぐらい?製造権を保有する西武ファブリカ(現 ラコステジャパン社)が作ったポロシャツは今だにピシッと着れるのです。

 

つまり言いたいのは、ラコステの製品はものすごく丁寧に作られていて、モノが良いということ。最後に工場で見た「丁寧に丁寧にたたんでいるところ」はとても印象的でした。それが忘れられなくて、その瞬間を表現しようと考えました。コピーライターが抽出したキャッチコピーの中には一見ビジュアルとどうつながるんだろう?と思うところがありつつも、お互いが化学反応を起こして独特な世界観を醸し出してくれたものもありました。以降の展開としては、フランス生まれのラコステということもありますので、お国柄を活かした表現をしてゆきました。